2011年04月29日

邦画「おにいちゃんのハナビキ」 2010年

製作: 日
年数: 2010
時間: 119
出演者: 高良健吾 谷村美月 宮崎美子 大杉 漣 佐々木蔵之介
内容: 『ボックス!』の高良健吾と谷村美月共演、新潟県の片貝町で暮らすひと組の兄妹の深い愛と絆を描いた感動ドラマ。引きこもりの兄・太郎は、入院生活を終え帰宅した妹・華に勇気付けられ、次第に心を開いてゆく。しかし、華の白血病が再発し…。


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いわゆる「難病モノ」で、この手の「泣かせようとする映画」って苦手です。

だけど、この映画は素晴らしくいい!

とにかく、主演の高良健吾と谷村美月の演技には、ひきこまっぱなしで泣きっぱなし、ひさしぶりにとてもいい映画を観た!という清々しささえ感じました。

公開時にもそれほど話題にもならなかったし、とても地味な映画です。
だけど、ただの「お涙ちょうだい」的な作品ではなく、丁寧な描写で深く心のヒダに入り込んできます。

すごく悲しい現実に号泣してしまうのに、観た後に心があったたかくなるようなそんな素敵な作品です。

高良健吾は、ひきこもりの兄が成長していく様子を気負うことなく、本当に自然に演じていて好感が持てました。

谷村美月の演技力にも素直に泣けた…。

自分が重い病気であるにも関わらず、いつも兄を心配し、明るく元気にふるまう様子には本当に心を打たれます。

そして、「ハナビ」にあんな特別な意味や思いがあったことを初めて知りました。

みんなに観てほしいおすすめの一本です。


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2011年04月28日

洋画「エクリプス/トワイライト・サーガ」 2010年

製作: 米
年数: 2010
時間: 125
出演者: クリステン・スチュワート ロバート・パティンソン テイラー・ロートナー アシュリー・グリーン
内容: ヴァンパイアと人間との愛を壮大なスケールで描くステファニー・メイヤーのベストセラー小説を映画化したラブファンタジーの第3弾。美青年ヴァンパイア・エドワードとの愛を確かめ合った人間の少女ベラ。永遠のときを共に過ごすため、全てを捨ててヴァンパイアになることを決意するが…。


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世界中で大旋風を巻き起こした、純愛ファンタジーの第3弾。

イケメン揃いの出演陣と、甘くとろけるような恋愛劇で、世の御姉様方と元御姉様方を虜にした本シリーズ。
マンガとジャパニメーションという優れた文化を持つ我が国からすれば今さら感が強く、前作、前々作と随分スッカスカな印象を受けたが、ここに来てようやくまともにストーリーが動き始めたように感じた。

やはり連続作の宿命か、物語のブツ切り観がどうしても否めないが、冒頭の数分で前の話をおさらい映像が挿入されるので、その辺は親切でよい。今までどおりのベラとエドワードのイチャイチャ話しに加え、他のバンパイアやジェイコブ達オオカミ族の掘り下げを試みている点も、一応評価はしたい。

しかし、それでも全体的にノンビリペースなのは大して変わらず、今までのストーリー全部ひっくるめて、2本ぐらいで何とかなったんじゃないのか?と思ってしまうぐらい、ムダなシーンや間延びする箇所が多々見受けられた。

また、キャラの掘り下げなんてのは、特にシリーズモノならなおの事、触り程度でも初期の段階でやっておくべきであり、ためにかなり重要な要素であったにもかかわらず、取ってつけたような感じになってしまっていたのは、非常に惜しいところ。

ニューボーン軍団との全面対決シーンに関しても、これまでよりは迫力もあったし、よく出来てるのは思うものの、「勝てるかどうか」なんて引っ張ったわりに結構アッサリ。せめてあの10倍のニューボーンが、「マトリックス・リローデット」のエージェント・スミスよろしく徒党を組んで攻めてくれば。その上で、めったに使わない必殺技の一つも出してくれれば。

ラブストーリーメインなので、高望みし過ぎなのは分かっているのだが、バンパイアの攻撃方法が基本、殴る蹴る、もしくは投げって…。

しかし、なにより気に入らないのは、自分に好意を持っている男の子の目の前で、他の男と堂々と接吻ぶっかましてるベラの無神経っぷり。特別な血か何か知らないが、もうちょっと節操のある行動はできないのか。相手が傷つくと分かった上で拒否しないとは、一番女に嫌われるタイプの女に違いあるまい。
しかもそのくせ、ファイナルフュージョンは結婚した後でとかヌカしやがる。どんだけ面倒くさい女だよ。二人とも、なんであんな女がいいんだか…。(追記:あとあと思い出してみれば、ファイナルフュージョン承認しなかったのはエドワードの方だった。完全に勘違い。小生のミス。正直スマンかった。もっとも、ベラが面倒くさい女ってのは変わらないけどね 笑)

それから、内容には直接関係ない…いや、微妙にあるかもしれないが、エドワード役のロバート・パティンソンの異様な毛深さは、何とかならんかったのか?月光のように美しい吸血鬼の少年という設定にも関わらず、たまにシャツの胸元がモジャモジャしているのが見えたり、振り向いた顔にうっすら青髭が生えていたりと、ツメの甘さが目立ちまくり。

ベラの髪を撫でるさりげないシーンでも、顔はツルッツルで綺麗なのに腕だけゴリラかブラシかと見紛うぐらいのファッサファッサ具合で、何故メイクさんか誰かが気づかなかったのか、脱毛クリームも一つも塗って上げなかったのか、ひょっとして何かのイジメかと、変な勘繰りをしてしまいたくなる。よく見たら、手の甲に「ダスキン」って書いてあったし(嘘)。

正直、このシリーズの何がこんなに持て囃されているのかさっぱり理解できないが、きっと最後まで観たらそこそこ面白くなるんだろうと自分に言い聞かせ、残り何本かも待ってみる事にする。

あと、どうでもいい指摘をもう一つ。時間の都合で吹き替え版を鑑賞したが、ベラの声を演じた上戸彩ちゃんは、まあさておいても、エドワードに成宮寛貴くんの声はまったく合ってなかった。技術的な問題もあるが、あれなら普通に声優使った方が良かったのでは?
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2011年04月27日

アニメ「宇宙ショーへようこそ」 2010年

製作: 日
年数: 2010
時間: 136
出演者: 声) 黒沢ともよ 生月歩花 鵜澤正太郎 松元環季 吉永拓斗 
内容: 『かみちゅ!』の舛成孝二監督と倉田英之脚本、美しい自然の残る村川村にやって来た1匹の宇宙人と村の5人の子供たちの冒険を描いたSFアドベンチャー。行方不明のウサギのぴょん吉を探しに裏山へやって来た夏紀たちは、怪我をした1匹の犬を発見する…。


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面白かったー!

まず、絵が美麗!!
精密に描きこまれまくった田舎の風景とか、実写を超える美しさがあると思う。
キャラクターの動きも当然、めちゃめちゃ滑らか。
アクションシーンとかも凄いカッコ良い!
そうそう! こういうのが観たかったの。

宇宙に出てからの、宇宙人の造形やら何やらも全てのアイデアを
ぶち込みまくり精魂込めて描かれている。
髪の毛が手みたいになってる宇宙人のインクちゃんとか可愛すぎだし。

物語のプロットとしては、大長編ドラえもんのあの感じ。
異世界をちょっと覗いてみたら、でっかい事件に巻き込まれててんやわんや。
子どもだけど勇気を出して戦う!みたいな。
しかし、本作では「ドラえもん」は不在。
便利な道具がタダで出てくることもなく、子どもはただの子ども。
そこらへんの苦悩もしっかり描かれている。

あまねとなつきのビミョーな関係性の描き方が絶妙に巧く、どちらも非情に愛くるしい。
すれ違いの本当の原因が告白されるクライマックス部では、
ちょっと泣きそうになってしまった。おじさんも全然分かってなかったよ。

この映画のテーマも「自分のことは自分でやる」っていうのが、押し出されているのは少し新鮮。
これは、明らかに子供たちに向けているメッセージだ。(あと、こういうお年頃の子を持つ親も)

観ているのが大きなお友達だけってのは全くもって勿体無い!
親子で観に行ってください! その後色々話しあってください。
なんで板橋ワーナーでやってないのか不思議なくらい。

ただ、長すぎる。後から確認したところ上映時間は136分…。
丁寧すぎるのと、表現したいものを全て形にしたいという高い志ゆえに、
広げすぎた話のテンポが若干悪かったり、途中話がややこしくなったりするため、
お子さんがじっと席に座って見ているのは辛いかもしれん。

あとから調べて知った情報としては、
文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞したテレビアニメ「かみちゅ」のスタッフが作ったんだと。
「かみちゅ」って知らないな。たぶんアニメ業界では有名なのだろう。
しかし、口に出すのも恥ずかしいタイトルはなんとかならんのか。
すんげー面白ぇというなら観てみたいが。

客層は、太っちょ(もしくはガリガリ)でメガネで、チェックのシャツをインしてる
感じのいかにもな人がほとんど。日本のアニメ界を支えているのはこの人達だぜ。

しかし、サマー・ウォーズはあんなにも一般層に広まったのに、
この違いはなんなんだろう。文化庁は何をやってるんだ。

アニメの中でも、オタク向け、一般向けという区切りがしっかりできちゃってるのはつまらん。
面白いものはみんなで共有しようぜ。お互い歩み寄ろうぜ。
まあ作り手側も今は、クオリティより萌え要素を重視してヒットを狙っちゃったりも
してるだろうから、そのへんは一般層に軽視されてもしょうがないだろうが。

だからアニメ支持層は、萌え要素ばっかりでスッカスカで低クオリティクソアニメには断じてNO!を突きつけるべきなのだ。
アニメ(全般)オタクは、きっとそういう眼を持っているのだろうが、
(限定的)アニメオタクは目先の萌えに目を奪われ、製作者の都合よく搾り取られてしまうのだろう。
アニメ(全般)オタクと、(限定的)アニメオタクは全然違うと思うのだが、
メディアはより気持ち悪い感じの(限定的)アニメオタクばかりをピックアップし、
オタクをバカにし、その地位を貶めているのである。

そんなネガティブキャンペーンにより、「オタクが見ていそう」という
要素がほんの少しでもある「アニメ」は一般層から遠ざけられる結果となり、
ますますガラパゴス化するのだ(一度言ってみたかった)。

ともかく、「宇宙ショーへようこそ」は、
大人も子供も楽しめる作品であるので、もっと多くの人に観て欲しいと思うのであった。


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